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「新島のおばちゃん」
                                      2009年3月

1985年夏私は、第20回全日本サーフィン選手権大会に西湘支部代表として出場するため、大会会場伊豆諸島新島へ渡った。大会会場の羽伏浦で練習しているとどうも持病の腰の調子がおかしい。夜にかけて次第に痛みが増し、このままでは試合どころではない。民宿の人に事情を説明し、藁をも掴む気持ちでマッサージ師を呼んでもらった。明日までに何とかして欲しいとお願いすると、その50代の小太りの女性は、優しい手で私を治療してくれた。実は、こうしてマッサージを受けるのは初めてではなく、これまで様々な治療を受けてきた中で、手をしっかり当てて施術されることに効き目を感じていたと同時に、いつしか施術される側からする側になりたいと、この職業に興味を抱き始めていた。しかし何から手を付ければいいのか分からない。何よりまだ誰にもこの夢を告白したことはない。口に出してしまえばその瞬間から人生のレールが一気に強引に用意されてしまうような気がして怖かった。しかし勇気を出して「この職に就くにはどうすればいいのですか?」と尋ねた。「あなたどこから来たの?」「小田原にマッサージ指圧の学校があるから電話して資料を取り寄せてみなさい。そうして資格を取るのよ。」というアドバイスをもらった。そして治療のお陰で大分調子も良くなり、準々決勝一歩手前での敗退だったが、過去4回出場した全日本の中で自己ベストの結果だった。帰宅後さっそく小田原の専門学校を調べ、資料を取り寄せ、入学試験の手続きをした。21歳の夏である。
20数年前まだマッサージ師になる若者などなく、職業としても未知数だったが、人生を懸けてみようと思った。
それからその恩人の新島のおばちゃんのことなどすっかり忘れ、専門学校を卒業し、資格も取得、仕事に没頭した。その後大磯での開業と同時にサーフィンを再開、2002年再び予選を勝ち抜き17年振りに新島に渡った。宿泊先の方にダメもとで新島のマッサージのおばちゃんを知っているか聞いてみると島にマッサージをする人はそう多くなく、おぼろげに覚えていた。どうやらそのおばちゃんは、普段は東京に住んでいて、こちらに身内がいて夏の間だけ島に来ていたそうだ。そういえばそんなことを言っていたのを思い出す。だが、最近は来ていないので住所も分からないという。もし彼女が新島に来たなら「こんな男が今あなたの助言のお陰で湘南でマッサージを業としていると伝えてください。」と言い残し、今回は大会の結果も振るわず新島を去ったのだった。当時20歳そこそこの若造を親身になって治療してくれ、人生のきっかけを作っていただき、ありがとうございました。あのおばちゃんは元気だろうか?
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