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[サーファー院長の骨休め]コラム::「TSUNAMI」
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「TSUNAMI」
その時、治療院のデスクに座っていた。どこからだろう家のきしむ音が聞こえる。カラダにも揺れを感じ始めた。地震だ。それもかなり大きい。ドアを開け外に出た。舟に揺られているみたいだ。思わずガードレールにつかまった。目の前の信号待ちの車や電線が大きく揺れている。近所の人が皆不安そうな顔で外へ出てきた。ここは、海抜5m、海から300mと離れていない。不安になりテレビをつけた。ヘルメットを被ったアナウンサーが緊迫した表情で速報を伝えている。震源地は三陸沖、各地の津波到達時間を知らせた。こちらへ来るとしても暫くかかることが分かった。西湘バイパスも通行止め、前の道は、瞬く間に渋滞した。防潮ゲートで海は遮断された。遠くで救急車や消防車のサイレンが聞こえる。沖合いには、何隻もの船が停泊し、津波に備えた。大磯港内でも数時間に渡って潮位の変動が確認された。
津波がTSUNAMIとして世界の共通語になるきっかけとなった明治三陸沖地震。東北の人たちは、津波に備えていた。しかし、マグニチュード9.0の地震が起きるとは、誰も想定していなかった。この日の様子を岩手県大船渡市の湾内でワカメ漁をしていた漁師が新聞に語った。「湾を囲む岬の森から、スギ花粉が火の粉のように舞い上がるのが見えた。作業を中断し、沖へ急いだ。水深70m地点で停泊。津波が押し寄せたのは、15分後だった。水面の上昇に合わせて船全体が浮き上がったが、全く揺れなかった。」水産庁のガイドラインによると漁船など陸上よりも避難海域に逃げる方が早い場合は、水深50m以深の海域に避難し、大津波警報が出された場合は、更に深い海域に避難するとしている。彼は、沖で待機し翌日漁港に戻った。2階建ての建物の屋上に漁船が乗り上げていたのを見てゾッとした。命を守ったのは、一瞬の判断だった。それは、昔から先輩漁師から聞かされていた知恵だ。「水深の深い沖なら津波は高くならない」
津波は、私たちサーファーが乗る波浪と違い、海底から海面までの水がごっそり移動し、猛烈なスピードで進んで来る。それが沿岸に近付き浅瀬に乗り上げると一気に波が切り立ち地形によっては、10mを超えるような巨大波となって陸地を襲うのだ。
東北の太平洋沿岸には、良い波の立つサーフポイントが点在している。岩手は、入り組んだ地形で風の影響をかわす湾や岬の先端でよい波が立ち、宮城は、三角波が有名な仙台新港や河口もある。福島にも無数のビーチブレイクが点在し、大会で訪れたことがある。(barefoot76.exblog.jp→仙台の知人プロサーファーが綴った津波の瞬間レポート)
あれから一度も海に入っていない。何だか遠くに感じられて、しーんと静まり返り、海の色も違って見える。でもまた海に入るのだろう。しかし、自分だけは大丈夫と根拠のない楽観に逃げ込んではいけない。被災していなくても自分のことのように考えなければいけない。被災された方々の救援と復興をお祈り申し上げます。
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