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[サーファー院長の骨休め]コラム::「レスキュー」
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「レスキュー」
救急救命士、福島圭介君。大磯海水浴場のライフセーバーである彼は、NPO法人ユニバーサル・レスキュー・ジャパン(URJ)の理事長でもある。URJは、普段は、全国各地のスポーツイベントなどで救護活動をしている民間のレスキュー団体(04年設立)だが、「いつの日か本格的な災害救援活動で社会貢献しよう」という理念のもと、日々スキルアップに努めてきた彼らに今回遂に出番が来たのである。

決断は早かった。大震災発災3日目にして集められるだけの救援物資をレスキュー用バイクに積み込み、単身茨城県へ向け出発した。目的は、震災による各地の被害状況の把握と医療支援だ。鹿嶋から一般道を北上し高荻市総合福祉センター避難所に到着。着くなり皆隣町の様子を尋ねてくる。それだけ情報に飢えているということだ。300人の避難者の緊急対応や物資の提供を行った。そこでまず感じたことは、地域によってライフラインの被害に差があるので、水が出ない所には、飲料水が必要となり、衛生面の悪化が深刻化する。電気やガスが来ていない所では、暖を取れない。携行缶に入れたガソリンを手渡した時は、一番喜ばれた。現地では、今何が必要なのかを伝えることが自分の使命だと確信したのだった。

次に向かったのは、福島県いわき市だ。ここは、原発問題で急に人影が少なくなり緊張感が増す。いわきの海は、数日前に巨大津波が襲ったとは思えない程青く穏やかだった。他のメンバーと合流し、老人の入浴介護、行方不明者の捜索を行った。そんな中URJの活動が国会議員の目に止まり、支援するので至急宮城に飛んで欲しいとの要請が。その日のうちに戻り、都内から大学病院救命医療チームと共に救急車で宮城県名取、岩沼市に向かった。同行した彼らは、先のニュージーランド地震でも出動した災害医療のスペシャリスト。到着したその日のうちに、以降1ヵ月間の大学病院医療チーム派遣を決めるなど、状況判断の速さには、目を見張るものがあった。その後壊滅状態の石巻、女川町を視察、現地の被災状況を視察した。その惨状を目の当たりにした帰り道、彼らからどんな話が聞けるのか内心興味があったが、全く関係のない馬鹿話をするのみ。医療のプロとて人間だ。こうして談笑しながらお互い仕事を忘れ、メンタルをキープすることを意識的に行っていた。

新宿に着き彼らと別れ、一人電車に乗り音楽を聴こうと目を閉じた。すると急に涙が溢れ止まらなかった。さっきまで共に仕事をしてきた医療スタッフや地元の消防団の方々は、必死に自分達のやるべき仕事に集中していた。しかし中には、子供が2人とも流された人も。それでも目の前の患者のために手を差し伸べ頑張っていたその人自身も被災者なのだ。そんなことが一気に込み上げてきた瞬間だった。「僕は、この活動を通じて人は一人ではないんだということに改めて気付かせてもらいました。被災地の方々は、助け合い、手を取り合うことで今にも泣き崩れてしまいそうな所で歯を食いしばって苦境を乗り越えようとしている。URJは、この活動で経験したことを今後いつ起こるかもわからない災害支援に活かし、人々に伝え、対策を講じることに全力を尽くします。」と語った。


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茨城県高荻市福祉事務所にて物資を手渡した福島君(左)。


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今回大活躍したレスキューバイク。
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