ビッグマッサー タハラ
TAGS
PR
others
Search this site.

●営業時間
10:00~21:00
(最終受付 20:00)
日曜日休診
予約優先
急患随時受付

詳しくはビッグマッサータハラのHPで
http://www.bigmasseur.com

normal | list
「バブルとサウナと男たち」
毎年9月になると、なぜだかカラダが温浴を欲するのです。日焼けした肌のほてりを冷ましたいのか。それともエアコン、ビールで冷えた内臓を温めたいのか。効能があるかは、どうでもよく、要は、思いっきり汗をかいて温まりたいのです。温泉ではなく私は、サウナに行きます。今どきサウナって?実は、20代前半にサウナでバイトをしていました。そこで垣間見たサウナの流儀。そんな話をしましょう。

その頃私は、鍼灸マッサージの専門学校の入学を翌月に控え、将来に役立つ仕事を探していました。サウナ施設ならマッサージ室がある。そこに入り込めば、何かあるだろうと単純な発想で面接を受けました。しかし、まだ学校にも入っていない無資格者にマッサージの仕事をやらせるはずもなく、やむを得ず接客係りとして入りました。それは、サウナ内の掃除、タオルや化粧品の詰め替え、カウンターでのビールやおつまみの用意などでした。時代は、昭和。バブルの真っ直中です。お客さんの羽振りは良く、毎日混雑していました。車は、ベンツかクラウン。パンチパーマに金のネックレス。裸になれば模様が入っていました。土建屋、中古車屋、ガソリンスタンド、お坊さんや競輪選手。皆経営者です。携帯電話などないので、用があると会社からサウナに電話が掛かってきました。そんなバブリーで自由な時代でした。

まず、ロッカーで裸になり、どこも隠さず肩で風を切りながら洗い場に行き、椅子に腰を下ろします。おもむろにシェーブクリームを目の前の鏡に吹き掛け、曇りを落とします。全身を洗い、髭を剃ると、サウナ室へ。一段目は、常連さん。新人は、2段目。暗黙の了解です。室温は、90度以上。下ほど辛くなくじっくり汗をかけます。隣の人より先に出まいと、砂時計を睨みます。限界が来ると一目散にドアを開け、水風呂の水が一気に溢れるほど豪快に頭まで浸かります。冷たさに手足が痺れていきたら、またサウナへを10回も繰り返します。背中を落ちる玉のような汗。男は、発汗を女性のように美容とは考えません。「忍」の一念です。お客さん同士仕事の話はしません。ゴルフの話です。毛穴が開いたところで、またお互いの背中をシェーブクリームで流し合います。これこそ裸の付き合いです。

風呂から上がると扇風機の前の椅子に陣取り、汗を止めます。その後カウンターでトマトジュースを頼みます。灰皿など取替えに行くと、「マッサージ、○○さんで8時半から予約入れといてくれ。」とお気に入りのマッサージ師を指名するとスポーツ紙の競輪欄に目を移します。今度は、「お前いいカラダしてんなぁ。競輪選手なれよ。」「いえ、僕は、マッサージ師になりますから。」「じゃあ、できるようになったら一番に指名してやるからな。」と2年後本当に指名してくれました。そんな義理堅い男たちがいた昭和の社交場サウナ。秋の初めに懐かしく想い出しました。
| メールを送る |


<<「マッサージの保険施術」 | 「海辺のリゾート」 >>
ビッグマッサーHPはこちら