ビッグマッサー タハラ
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http://www.bigmasseur.com

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「修行」
恩師との出会いは、私が21歳の時、当時働いていたサウナだった。彼は、オールバックにベージュの作務衣姿で一種独特のオーラを放っていた。筋骨隆々、彫刻のような肉体だった。ひとっ風呂浴びると決まってマッサージを受けに来た。彼の体を触れるのは、ここで一番人気のマッサージ師だけだった。
私は、まだマッサージ師の駆け出しで、見習いをしていた。小田原で治療院を経営する彼から色々な話を聞いた。人のカラダを手で治す。それが非常に魅力的だった。「ここで働いて指が出来たら、うちに来なさい。」嬉しかった反面、生半可な気持ちでは出来ないことは分っていた。それは修行に専念すること。サーフィンとは、当分離れることを自分に課した。
2年後私は、先生の所に弟子入りを志願した。その治療院は、借家を改造した狭い院内にベッドが6台並び、待合室には、患者さんが身を寄せ合いながら順番を待っている。下っ端の私の仕事は、電話応対とタオルの洗濯、先輩の食事の用意などだった。診療時間が終わると先輩のカラダを実験台に指圧の練習。休日は神社の境内で空手の稽古。人差し指と中指だけで腕立て、拳で逆立ちをした。まさに修行だった。
少しずつ患者さんを任せられるようになったある日、一本の電話が鳴った。ギックリ腰の患者さんからだった。他は全員予約で埋まっており、自分しかやる者がいない。急性症状は、まだ自信がなかったが、先生から「田原。俺の言うとおりにやれば、必ず良くなる。やってみろ。」と言われ腹をくくった。先生からゼスチャーで指示が飛ぶ。私は、必死で指圧した。患者さんは、終わって立ち上がると「んっ。楽だ!」と第一声。「これが人を治すということか!」と初めて治療ということに開眼した瞬間だった。先生から「今の経験をよーく覚えておけよ。」と掛けられたその言葉こそが私の手技療法を極めようとする原点だ。
今年その修行先の「養生館」が開業30周年を迎え、盛大にパーティーが行なわれた。それぞれに苦労しながら修行をし、卒業し独立した。久し振りに全国から集まった同僚たちは、師匠と再会し、懐かしい思い出話を交わしながら30周年を祝った。あの修行時代があったからこそ今がある。
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