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[サーファー院長の骨休め]コラム::「折らない波」
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「折らない波」
波が崩れる。

割れる。

ブレイクする。

いずれもサーファーの波の表現だ。

大磯では「折る」と言う。折るというのは、独特の漁師さんの言葉で大磯の地元サーファー同士の会話でもよく使われる。
しかし、他の所で「今日波折ってます?」と聞いても「はぁ?」と首を傾げられてしまう。

「最近波ねぇなあ。深けーからなもとまで折んねーべ。でも沖にちょっと砂付いてんじゃねぇーの。こないだ引いてん時、カメノコ沖で折ってたぞ。でも肩が張んねーんだよな。」

解説「最近波がないですね。水深が深いから波打ち際まで波が崩れません。しかし、沖合いに砂が付着しているようですね。先日干潮時に亀の子岩(海水浴場の一番沖に突出している岩)の付近で波が砕けていました。しかし、横に繋がらない波です。」

洋上で起きた風は、波浪となり、やがてうねりとなって岸に押し寄せる。
浅瀬に乗り上げるとその形状を保てなくなり波頭を先へと飛ばし、その姿を泡へと変える。
その波の生涯を終える瞬間上から一気に滑走し、岸まで乗り継ぐのがサーフィンの楽しさだ。

そんなみんなが愛する大磯の海に異変が起きている。
昨年の秋以降全く波らしい波が立たないのだ。
先程のサーファー同士の会話にもあったように急激に深くなる、いわゆるドン深地形になってしまったのだ。

ご存知のように二宮の海岸は、その典型で、砂を巻き上げ、地面に叩き付けるような波だ。
相模湾で唯一サーフィンが出来ない。二宮で泳いだことのある人は分ると思うが、ひとたび巻き込まれると何と苦しく激しいものか。その波に恐怖心を抱いたこともあるだろう。

大磯北浜もこれに似た状態だ。私がサーフィンを始めた30年前の大磯は、ボードを抱えたまま沖まで歩いて行けるくらい遠浅だったのを憶えている。それが今では、すぐにパドリングをしないといけない程急深だ。

波打ち際には、人間の背丈よりも高い浜崖が形成されている。
波は崩れて泡となることで水に酸素を供給し、飛沫は町中にミネラルを撒き散らす。そうして水や空気を浄化している。「カブト岩まで泳げればたいしたもの。」と昔の人は言った程遠かった。

波打ち際は、年々前進し、砂は上へと積もっている。

「波は、町の財産だ。」先人の言った言葉を忘れない。
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