ビッグマッサー タハラ
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「空手」
空手をやっていたことがある。サーフィンのやり過ぎで、当時腰痛に悩まされていた。それには、使わなかった筋肉を呼び起こし、補強運動をしないとこのままでは、サーフィンができなくなると思った。空手ならカラダの軸を意識した自分には、理想的な運動だと極真カラテに入門した。
道場に行くと道場生が黙々とストレッチをしていた。その奥で日焼けし、見るからに強そうな大男がいた。指導者と直感し挨拶をすると「お前、デカイな。お前をウイリーにしてやる。」と言われた。「ウィリーですか?」「ウィリーウイリアムスを知らないで極真に入ってきたのか?」と笑われた。後で聞くと「熊殺しウィリー」といって、本物の熊と素手で闘った極真界の英雄らしい。そんなことは全く無知だった。
「田原は、今日初めてだから、みんなのマネをしていればいいから。」「はい。」「はいじゃなくて、押忍。分かった?」「押忍!」「三戦立ち用~意、気合入れて!」「セイヤ!セイヤ!」と遂に稽古が始まった。1時間ほどの基本を行うと汗が滝のように流れた。
休憩を挟み、「次、組手。」「組手って何?」「コイズミ~、田原と身長同じだから組め。」「押~忍。」目の前に現れたのは、緑帯の色白の巨漢だった。「スパーリングだから軽くでいいよ。」「始め~!」訳が分からないまま組手がスタートした。するといきなりコイズミ先輩のつま先が私のみぞおちに突き刺さった。3m後ろに跳ね飛ばされた。「ウグ~ッ」床でのた打ち回っていると背中を叩かれ無理やり立たされ、ポーズを決めるとまた同じ所に蹴りが入った。極真は、寸止めではなく、直接打撃を当ててくる。スピードは、試合の1割程度なのだそうだが、入ったばかりの素人にとっては、100%だった。そんなこんなで初日は無事終わった。帰りがけに他の道場生に耳元で「ウィリー知らないなんて度胸ありますね。」と言われた。自分は、腰が治ればいいだけで、ウィリーになりたい訳ではないのに。でもなぜかこれが無謀な挑戦だとは思わなかった。
週2回の稽古が半年程経つと腰の痛みがないことに気付く。上段蹴りなどで股関節を動かす筋肉が養われ、突きにより、腰が安定したことが功を奏したのか、歩いているだけで気持ちいい。相変わらず組手は怖かったが、半身で相手の攻撃をかわすことや蹴られる瞬間に腹筋に力を入れることを覚え、対処法が分かってきた。サーフィンで大波に対峙する時の恐怖を感じることはあったが、空手の場合は、対人の恐怖。今までにない緊張感を味わった。
それから何年かして神奈川大会に出場し、それを機に空手は止めたが、今でも時々、思い出しては、空手エクササイズをやり、体調を整えている。そんな名残で今も私の仕事着は、空手の道着だ。
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