ビッグマッサー タハラ
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「掌(たなごころ)」
先日、「大磯うつわの日」というイベントに参加しました。これは、大磯町内31箇所の会場で陶芸、木工、ガラスなどを使ったうつわをテーマにした作品を展示販売する催しです。

私は、これまで陶芸に触れる機会は、全くなかったのですが、治療院を他の目的で使うという試みも面白いのではないかと思い、駐車場をギャラリーとして開放しました。

作品を展示したのは、湯河原に工房を構える陶作家で、湯河原産のみかんの木を燃やした後の灰を使った独自の粉引製法で、素朴で温かみのある作品をつくります。

彼は、元々出版業界のサラリーマンでしたが、30歳の時に陶作家に転身し、修行を積んだ後2003年に独立しました。
湯河原の山奥の工房には、水道が通っておらず、雨水を集めて暮らすという原始的な生活をしています。しかし、器と向き合う時は、全てを忘れ、無心に作業に没頭できるすばらしい日常と語ります。
「僕は、お茶碗をつくるのが一番好きなんです。なぜかというとご飯茶碗は、お米をよそって、それを手に持って、食べるでしょ。そうやって食べるのは日本人だけなんですね。「茶碗をたなごころにする。」というのですが、たなごころというのは、手に握るという意味で、茶碗を持った時の手に感じる収まりを追及しています。僕の茶碗で毎日美味しくご飯を食べてもらいたいと思って、つくっています。」とにっこりと語ってくれました。


また、正面の店舗で出展していた昔波乗りをやっていたという陶芸作家さんとも話をしました。彼は、元々自動車のデザイナーでした。
車の型を起こすには、図面にフリーハンドで曲線を引けなければいけません。そして工業用の粘土を使って、実物大のモデルを作成します。それをサンドペーパーで削り出していくのですが、自分の手のひらの感覚が全て。それは、サーフィンから培った感性だと言いました。波がカールする美しさを車のラインに投影していたのです。その経験を陶芸に活かしています。


また、ある木工職人からは、木の肌ざわりから凹凸を消していく作業は、やはり自分の手の感覚だと教えてくれました。


そう考えるとマッサージ師も同じです。人間の温かみのある筋肉を撫で、擦り、揉む。手から伝わる感覚を駆使して相手と対峙します。

自然が作り上げたものは、全て水の流れのように丸みを帯びています。扱う材質こそ違えど、感性を頼りにものづくりをする職人同士分かり合えた、うつわの日でした。






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