「肩こりと呼吸筋」
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2017年バックナンバー
空気を吸うことで、酸素を取り入れ、細胞の新陳代謝によって生じた二酸化炭素を排出するガス交換のことを呼吸といいます。呼吸は、眠っている間も休むことなく続けていますが、この呼吸運動には肋間筋や横隔膜という筋肉が関係しています。
息を吸う時は、肋間筋が縮んで肋骨を引き上げ、横隔膜が下がることで胸郭全体が広がります。その結果、胸腔内の陰圧が高まり、外側に引っ張られて拡張し、肺に空気が吸い込まれます。
息を吐く時は、吸う時に収縮した筋が緩み、膨らんだ胸郭が二酸化炭素を放出しながら元の大きさに戻ります。
肺は、弾力がありますが、心臓のように自ら伸縮して空気を出し入れできるのではなく、肋骨を動かす呼吸筋の助けが必要なのです。
では、なぜ、肩こりと呼吸が関係あるのかを説明します。
胸郭とは、あばら骨に囲まれた鳥かごのようなものですが、後ろを脊椎、前を胸骨、側面を肋骨で構成されています。その裏側下面に横隔膜がへばりついています。通常は、あばらに付着した肋間筋が柔軟に伸縮し、横隔膜も機能しているので、気持ちよく深呼吸ができますが、肋間に硬い部分があったり、横隔膜の動きが不十分だと胸郭がうまく広がりません。
実際に胸郭の左右に手のひらを置き、深呼吸してもらうと動きの悪い部分を見つけます。胸郭は、縦、横、前後方向に拡張しますが、殆どの人が正しい呼吸をしておらず、往々にして一ないし二方向にしか動いていません。
長年の悪い姿勢で脊柱に付着する筋や背筋、前胸部の拘縮が抵抗となり胸郭が広がらないので、大きな腹式呼吸ができません。すると胸式優位となり、上部肋骨を引き上げるだけの浅い呼吸になります。
そこで、本来は、顔の向きを動かすためにある胸鎖乳突筋や斜角筋という胸郭に付着する首の副呼吸筋が駆り出されます。頭を支えるためだけではなく、呼吸にまで動員されてしまうとオーバーユースに陥り、頸や肩こりを発生させます。それが高じると頭痛にまで発展します。
こういう症状を避けるには、横隔膜を大きくゆっくり使う腹式呼吸の練習と胸式呼吸も目一杯吸い込んで、一回止め、少し吐き出してから、更に吸うエクササイズで胸郭をストレッチします。
首の筋を呼吸運動から解放してあげましょう。
息を吸う時は、肋間筋が縮んで肋骨を引き上げ、横隔膜が下がることで胸郭全体が広がります。その結果、胸腔内の陰圧が高まり、外側に引っ張られて拡張し、肺に空気が吸い込まれます。
息を吐く時は、吸う時に収縮した筋が緩み、膨らんだ胸郭が二酸化炭素を放出しながら元の大きさに戻ります。
肺は、弾力がありますが、心臓のように自ら伸縮して空気を出し入れできるのではなく、肋骨を動かす呼吸筋の助けが必要なのです。
では、なぜ、肩こりと呼吸が関係あるのかを説明します。
胸郭とは、あばら骨に囲まれた鳥かごのようなものですが、後ろを脊椎、前を胸骨、側面を肋骨で構成されています。その裏側下面に横隔膜がへばりついています。通常は、あばらに付着した肋間筋が柔軟に伸縮し、横隔膜も機能しているので、気持ちよく深呼吸ができますが、肋間に硬い部分があったり、横隔膜の動きが不十分だと胸郭がうまく広がりません。
実際に胸郭の左右に手のひらを置き、深呼吸してもらうと動きの悪い部分を見つけます。胸郭は、縦、横、前後方向に拡張しますが、殆どの人が正しい呼吸をしておらず、往々にして一ないし二方向にしか動いていません。
長年の悪い姿勢で脊柱に付着する筋や背筋、前胸部の拘縮が抵抗となり胸郭が広がらないので、大きな腹式呼吸ができません。すると胸式優位となり、上部肋骨を引き上げるだけの浅い呼吸になります。
そこで、本来は、顔の向きを動かすためにある胸鎖乳突筋や斜角筋という胸郭に付着する首の副呼吸筋が駆り出されます。頭を支えるためだけではなく、呼吸にまで動員されてしまうとオーバーユースに陥り、頸や肩こりを発生させます。それが高じると頭痛にまで発展します。
こういう症状を避けるには、横隔膜を大きくゆっくり使う腹式呼吸の練習と胸式呼吸も目一杯吸い込んで、一回止め、少し吐き出してから、更に吸うエクササイズで胸郭をストレッチします。
首の筋を呼吸運動から解放してあげましょう。