ビッグマッサー タハラ
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「ITAGO」
ここに3尺の板がある。これを板子という。100年前の波に乗るための道具だ。その昔、漁師が木造の和船の船底に置く板を外し、波に乗ったのが最初とされる。こういう波乗りは、大磯だけでなく、同時期に全国の海岸線で行われていたと記録されている。この板の材質は、杉、時に桐製で、長さ70~90cm、幅30cm、厚さ2cmの長方形で先端に穴が開いている。そこを握って、片手で泳ぎ、沖に出る。立ち泳ぎをしながら波を待ち、波が来ると片手で板を支え、波の力に負けぬよう、もう一方の手と足とで水を掻きながら、波の前に出て、一気に波を滑降する。その瞬間、板を横向きに持ち替え、裏面で水面を叩く。こうすることで、水中への突っ込みを防ぐという何とも想像の付かない技を繰り出すのだ。その突っ込みを回避できると、再び板を縦に持ち替え、波打ち際まで、乗り継ぎ、再度沖へと泳ぎ、また、波に乗る。これを日に何度も繰り返すのだから、相当の泳力が必要であることが想像できる。

現在のサーフィンは、波を横に滑るのが醍醐味だが、これにその概念はなく、ただ一直線に岸を目指すのみだ。

自分の板子は自分で調達する。体格に合わせた長さがある。からだの小さい子どもは、家の洗濯板やまな板を拝借し、海に持ち出し波に乗った。遊びがなかった時代。夏になれば、海に行き、そこに波があれば当たり前のように乗りたくなるというとてもシンプルな発想で、彼らは、少年時代を過ごした。

その後、エアマットが普及し、板子は廃れてしまう。私自身は、エアマット世代なので、見たこともなかったが、同寸のものを再現してやってみた。こんな何の変哲もない板でも想像以上によく波に乗ることができた。

こういうことを経験している団塊の世代より上の人たちの体験談に耳を傾けると、その情景までも想像でき、面白く、とても興味深い。そして子どもたちにもこのような海の文化を伝えていきたいと思う。

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