ビッグマッサー タハラ
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http://www.bigmasseur.com

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「天国の先輩」
私は、20代の全てをこの仕事の修行に費やした。そして30歳で独立したわけだが、22歳の頃小田原の養生館本部内海治療院に弟子入りした。そこで整体、指圧技術の全てを学んだ。そこに私より数年前から弟子入りしていたある先輩がいた。彼は小柄だが肩の筋肉は盛り上がり、頭はパンチパーマ。茶色の色付き眼鏡で一見ヤクザと思える程の風貌だが、根はとても優しく、屈強な体つきだが指の当たりは物凄く優しく、温かく、患者さんからとても人気があった。
また、アウトドア好きで、小田原早川河口でゴムボートで漕ぎ出し、波に乗ったり、釣りをしたりしていた。酒に酔うと真夜中でも必ず自宅のアパートの6畳の室内でキャンプ用のテントを我々後輩たちに張らせ、「ここで寝ろ!」と強要する。そして3人用の狭いテントの中で先輩と私ともう一人の同僚と寝た。私は先輩がイビキをかいた隙に脱出し、家に帰ったが、気の弱いもう一人は朝までいっしょに寝たらしい。そんな先輩との楽しい思い出がふと甦る時がある。
先輩は私より2~3年早く独立し、小田原駅に程近い場所で開業し、軌道に乗った。結婚し子供も生まれ公私共に順風満帆だった。そんな相変わらずの忙しい日々を送っていた先輩はある日自らの体の変調に気付き検査を受けた。胃がんだった。入院先のベッドからいつも自分の治療院に来るはずの患者さんの事を気に掛けていた。先輩は最後まで病と闘ったが、42歳の5月子供の日に亡くなった。
それから何年も経つが先輩は今でも天国で誰かの体を癒しているのだろうか?私が仕事で辛くなり、つい手を抜こうとすると先輩が背中の方に降りてきて「おめー楽してんじゃねーぞ。」とニヤっと笑っている。そこでまた頑張れるのだ。今度先輩の墓参りに行こう。
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