「ツバメ」
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2008年バックナンバー
2ヶ月位前から当院ビッグマッサータハラの軒下にツバメが巣を作り始めました。「今年も来たな…」実は、数年前から彼らはここに巣を作りたかったのです。しかし、私はそれをさせなかった。というのは、彼らの作りたい場所は、当院のシンボル親指マークの入った赤い看板を照らす照明器具の上だったのです。このライトを灯さなければ夜暗くなり、治療院がやっているのか、やっていないのか分からなくなるくらい暗くなる。灯せばライトが熱を持ち鳥が火傷してしまう。又、糞が落ちて衛生上も良くないだろうと。こうしてライトを灯しているうちに諦めて別の場所へ巣を作っていたのでしょう。しかし、また今年も来ている。これはツバメにとってよっぽど適した場所なのだろうと思い、巣作りをしていただくことにしました。夜間は、外のライトはつけず営業するようになると、彼らの巣作りは着々と進みました。近くを流れる三沢川のほとりなどから泥をくちばしに摘まみ、ライトの上に乗せては飛び立つの繰り返しを3週間、直径15cm程の丸い巣が完成しました。親鳥たちは、夜間つがいで隣りの木の枝でカラダを丸くし休み、巣を見守りました。閉店後シャッターを締める時には、音がしないよう静かに降ろしました。
ある日、巣の中の様子が気になり、目視できないことから手で探ってみると、なんとうずらの卵大の卵が数個指に触れました。孵化する日も近そうです。それから数日後聞き慣れないジージーという泣き声。親鳥が戻る度、透き通ったオレンジ色の小さなくちばしが見え隠れします。そうです、ヒナが生まれたのです。私は、治療中もこの鳴き声が聞こえるとガラス越しに見てしまいます。そんなある夜、患者さんを外まで送り出し、ふと巣を見上げると、シャッターのへりにアオダイショウがヒナを襲うタイミングを見計らっているではありませんか!私は棒で追っ払いましたが、危機一髪でした。ツバメは人間界に近い所で巣作りします。それは敵であるカラスやヘビから逃れるために人間をガードマン代わりにしているのです。
ツバメは昔から益鳥と言い伝えがあります。益鳥とは、農作物につく害虫を食してくれるからです。ツバメが巣を作る家は縁起が良く、家が繁栄し、災いが起こらないとされています。ヒナたちはやがて巣立つ日が来て、秋になると東南アジアに渡っていきます。そしてまたここへ戻って来るそうです。それまでは多少の糞には目をつぶって、ガードマンになるつもりです。皆さんも見に来てください。
ある日、巣の中の様子が気になり、目視できないことから手で探ってみると、なんとうずらの卵大の卵が数個指に触れました。孵化する日も近そうです。それから数日後聞き慣れないジージーという泣き声。親鳥が戻る度、透き通ったオレンジ色の小さなくちばしが見え隠れします。そうです、ヒナが生まれたのです。私は、治療中もこの鳴き声が聞こえるとガラス越しに見てしまいます。そんなある夜、患者さんを外まで送り出し、ふと巣を見上げると、シャッターのへりにアオダイショウがヒナを襲うタイミングを見計らっているではありませんか!私は棒で追っ払いましたが、危機一髪でした。ツバメは人間界に近い所で巣作りします。それは敵であるカラスやヘビから逃れるために人間をガードマン代わりにしているのです。
ツバメは昔から益鳥と言い伝えがあります。益鳥とは、農作物につく害虫を食してくれるからです。ツバメが巣を作る家は縁起が良く、家が繁栄し、災いが起こらないとされています。ヒナたちはやがて巣立つ日が来て、秋になると東南アジアに渡っていきます。そしてまたここへ戻って来るそうです。それまでは多少の糞には目をつぶって、ガードマンになるつもりです。皆さんも見に来てください。