ビッグマッサー タハラ
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http://www.bigmasseur.com

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「亘理をわたる風」
海は、どうなったのか確認しておきたかった。視界を遮っていた瓦礫の山は、すっかりなくなっていたが、代わりに出来たての大量のテトラが出番を待っていた。海沿いを南下すると仮設焼却場から立ち昇る白い煙が風に流れ、何台ものトラックが瓦礫を処分していた。塩抜き工事中の田畑と雑草の間から見える頼りない防潮林の向こう側に飛沫を飛ばす波が人知れず崩れていた。

今年も12/16(日)に神奈川県鍼灸マッサージ師会の一員として、宮城県亘理(わたり)町へ昨年9月以来2度目のマッサージボランティアに参加した。
仮設住宅群の集会所が特設施術所になる。カーペットの上に座布団を敷き、マッサージや鍼をする。ある高齢の女性は、治療をしながら震災当日からしまい込んでいた胸の内を涙ながらに話してくれた。止めどなく続く震災の話しは、20分の制限時間を優に超えてしまう。

また別の男性は、夜も寝付けず、疲れが取れず、顔色も冴えない。「まさか自分のうちがなくなるとは、思わなかった。人生狂うよね。復興、復興っていうけど、こっちからすれば、全然進んでないよ。最初のうちは、団結心があったのね。でもみんなだんだん疲れ果てちゃった。ここで死んだ人もいるよ。今日は、選挙だけど、あんまり期待してないよね。」前回来た時とは、明らかに違うテンション。確かに瓦礫は、片付いた。スーパーやコンビニ、ファミレスは、営業し、平常を取り戻したかのように見える。治療に来る人の数も減った。しかし、何か重い空気が低層に漂っている。先程の男性の言葉は、胸に刺さった。もし、自分だったらどうするのか。想像するのも怖い。ここで文章を締めくくるわけには、いかない。

今回仮設住宅で少しだけ子供たちと触れ合った。ひとしきり自転車で遊ぶと地面に寝そべって空を見上げ「今日は、空が青いなあ。雲が流れているなあ。」とつぶやいた。彼らには、希望の種があると信じたい。
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