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[サーファー院長の骨休め]コラム::「男達の漁場」  
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「男達の漁場」  
5月18日(日)AM 4:55薄雲がかった大磯港に防水ズボンに長靴姿の男達(漁師)は集まっていた。今日は、毎第3日曜開催の大磯朝市の日。本誌前回登場の脱サラ漁師の土居ちゃんや漁協組合長(共に当院患者)の勧めもあり、朝市で販売される魚を獲りに特別に漁船に同乗させてもらった。同じ大磯という海で私はサーフィン、彼らは漁を。海の男達の仕事振りを見てみたかったし、沖からの眺めも見てみたかった。私たちを乗せた船は、ゆっくりと港を出て、右へカーブし、大磯町役場沖の定置網に程なく到着した。沖は、風が少し冷たく感じたが、爽快だ。船は、ブイの間を進入し、ロープで囲われた中心部に停まった。5~6名の男達は、さっそく作業を開始。フック付きの長い竹竿で網を手繰り寄せると、船体は右に傾く。デッキに腹這いになりながら沈む網を掴んでは船上に引き上げる。これからどんな魚が上がって来るのか海面を見つめていると一匹の海亀が姿を現した。定置に迷い込んでしまったのか。しかし寡黙な男達は「そんな珍しいことじゃねぇ。」とばかりに気にする素振りもなく、作業を続けているうちにいなくなった。船首と船尾で互いに声を掛け合いクレーンを使いながら引き上げるのだが、その声というのが大磯独特のキツイ口調なのだ。「オイ、止めろヨー!」「何やってんのヨー。」「青ェーの取れ、早くしろヨー!」と罵声が飛ぶ。しかしこれが大磯流コミュニケーション、緊張感が走る。海底30mから仕掛けられた網がどのように手繰り寄せられているのかは、素人の私には理解できず、ただ男達の手際良さを見つめていた。そうこうするうちに魚影が見え始め、網の間隔も狭まってきた。いつのまにか海鳥が群がっている。カマス、アジ、サバ、クロダイ、タチウオ、イカ、中には、エイや小さなサメもいる。それらをデッキ下の水槽に氷と共に放り込む。すぐに水槽は一杯になり大量だ。定置を後にし港へ戻る。
次は、魚の仕分けだ。種類、大きさ別にどんどん分けられる。私は、それら魚をビニール袋に詰める作業を手伝い、次々に値が付けられていった。
さあ、いよいよ朝市の始まりだ。整理券を握り締め早朝から行列ができ、今か遅しと待つお客さんは250名余り。一斉に魚が売りさばかれていく。数十分前まで漁をしていた男達がここで声を張り上げ、さっきまで海を泳いでいた魚を売っている。「安いよ、安いよ、新鮮だよ!」大磯の港がこんなに活気がある。大磯には魚がいる。そしてそれを食したい者もいる。漁師の仕事は肉体的にキツイだろう。しかし、彼らの心意気として苦労して獲った魚を一匹残らず売って人々に喜んで食べてもらいたい。それが魚への感謝の念なのだと思った。
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