「マッサージは、愛」
カテゴリタグ:
2012年バックナンバー
「先生、マッサージって愛ですよね?」これは、治療後に交わした、ある患者さんとの会話の中での一言だ。その方の親族がご病気でもう何年も入院されていて、週に一度お見舞いに行くのだそうだ。足が不自由になり、歩行が困難で手足が細くなってしまった。「自分が毎週ここでやってもらっていることを思い出しては、マッサージしてあげるんです。自分がやってもらって気持ちいいことは、相手も気持ちいいはず。先生にやってもらったことをやってあげるんです。そうしたら気持ちいいって言ってくれて、こっちも嬉しくて。こっちの手も痛くなってくるんですけど、喜んでいる顔を見ると、ついやってあげたくなっちゃいます。」
実は、この方のご主人も先日、ギックリ腰の治療に当院でのマッサージを受けた。その時のことを思い出しながら、会社帰りに見舞った時に、奥さんと同じようにしてあげた。「悪いねー、悪いねー。」と言った。「そんな、悪くなんてないんだから。」と延々と治療したそうだ。「そんな主人を見直しました。こんなに優しいところがあるのだと。自分も病気をしてみて初めて辛さを知りました。だから気持ちいいと言ってくれるので、これからも一所懸命やってあげるつもりです。お医者さんもびっくりするほどの体調の回復に、きっと俺たちがマッサージしてやっている効果だ。と誇らしげに主人が言っているんです。」
とかく素人がマッサージする時、「こんなことやって逆に悪くなったらどうしよう。」と敬遠しがちですが、決してそんなことは、ありません。ただ入院期間が長い程、筋肉も細くなり、刺激に非常に弱いですから、手を当ててじっとして、自分の体温を伝える。麻痺した側の手や足の関節を持って曲げ伸ばしするのも気持ちいいものです。プロのマッサージ師としてひとつアドバイスすると、例えば両手で手首を持って、下にほんの2センチくらい引く。すると腕全体が伸ばされ、肩、肘、手首の各関節がそれぞれ少しずつ牽引され、関節液がめぐり、重力から開放されたいい気分になります。健康な人にとっては、物足りないくらいの刺激でもじゅうぶん気持ちいいのです。「愛」があれば、きっと喜んでくれるはずです。是非やってあげて下さい。
実は、この方のご主人も先日、ギックリ腰の治療に当院でのマッサージを受けた。その時のことを思い出しながら、会社帰りに見舞った時に、奥さんと同じようにしてあげた。「悪いねー、悪いねー。」と言った。「そんな、悪くなんてないんだから。」と延々と治療したそうだ。「そんな主人を見直しました。こんなに優しいところがあるのだと。自分も病気をしてみて初めて辛さを知りました。だから気持ちいいと言ってくれるので、これからも一所懸命やってあげるつもりです。お医者さんもびっくりするほどの体調の回復に、きっと俺たちがマッサージしてやっている効果だ。と誇らしげに主人が言っているんです。」
とかく素人がマッサージする時、「こんなことやって逆に悪くなったらどうしよう。」と敬遠しがちですが、決してそんなことは、ありません。ただ入院期間が長い程、筋肉も細くなり、刺激に非常に弱いですから、手を当ててじっとして、自分の体温を伝える。麻痺した側の手や足の関節を持って曲げ伸ばしするのも気持ちいいものです。プロのマッサージ師としてひとつアドバイスすると、例えば両手で手首を持って、下にほんの2センチくらい引く。すると腕全体が伸ばされ、肩、肘、手首の各関節がそれぞれ少しずつ牽引され、関節液がめぐり、重力から開放されたいい気分になります。健康な人にとっては、物足りないくらいの刺激でもじゅうぶん気持ちいいのです。「愛」があれば、きっと喜んでくれるはずです。是非やってあげて下さい。