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[サーファー院長の骨休め]コラム::「小雪舞う3度目の亘理」
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「小雪舞う3度目の亘理」
2年振りに宮城県亘理町にマッサージボランティアに行ってきました。地元の消防士さんに3.11のお話を伺いました。


その日、彼は、勤務はなく独り自宅にいた。突然の激しい揺れに津波を意識したものの、海から2キロ内陸のここまで来るはずはないと楽観視していた。それよりも家族のことが気掛かりだった。学校にいる子どもたちは、もし津波が来ても屋上に避難している確信があった。
そんなことに頭を巡らしているうちに時間だけは、経過していた。さあ、自分も一応避難しようと玄関を出ると、前方20mに流されて来る車が視界に飛び込んできた。それ以上周りを見渡さなくても迫る危機を本能が察知していた。即座に車に乗り込み、危機から逃れるためのルートを脳のコンピューターがはじき出す。交差点、信号、渋滞、高速道の橋げた、判断ミスは命取りだ。脳からの指令通りにハンドルを切った。間一髪で難を逃れた。
それ以降家族とは、全く連絡が取れないまま消防の勤務に入った。さばき切れない程の救助要請。トリアージといって非常事態下では、最善の結果を得るために優先順位を決めて命の選別をしなければならない。辛い選択を強いられる場面もあった。

そんな過酷な任務を遂行し、いったい何日経過したかも分からない中で、やっと取れた家族からの無事の連絡。あの時の感覚は今も忘れない。
しかし、竣工間もない自宅は、一階の半分まで浸水していた。津波に備えて嵩上げして建てたはずの家だったが、無残にもガラスは割れ、泥に埋もれていた。
以降、仮設住宅暮らしが始まった。町の復興計画会議にも顔を出した。多くの被災者がいる。生き方も違えば考え方も違う。意見が異なるのも当然だ。そうやって人の本質が見えた。家族の団らんでテレビに津波の映像が出ても敢えて誰も何も言い出さない。それが震災後3年が経った日常だ。

この12/14。私たちが亘理町に行った日の気温は、マイナス2℃。小雪がちらついていました。復興住宅も建設され、人々の暮らしは、以前よりも落ち着いてきました。しかし、私たちには、分からない色々な問題もあるのだと思います。私は行くたびに彼らの強さを感じます。これからもっと寒さが厳しくなってきますが、体に気を付けて頑張って欲しいと思います。
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