ビッグマッサー タハラ
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「再会のマッサージ」
スノボーがまだスノーサーフィンとかウインタースティックとか呼ばれていた30年も昔。当時の最先端のボードが欲しくて、全日本で知り合いになった東北のサーフショップに向かった。そのまま蔵王のスキー場に連れて行ってもらい、手ほどきを受けた。下山した翌朝今度は、海岸に連れて行ってもらい、真冬のローカルサーフスポットを案内してもらった。

だが、それ以降連絡を取ることはなかった。

そして2011年、あの大震災が起きた。

津波のニュースに、あの時お世話になった人の安否が気掛かりだった。暫くして無事を知ったが、それまでとは生活が一変してしまうことは、想像できた。

私は、震災半年後、彼らが住んでいた地を訪れた。海沿いの堤防の下には、家の上に家が覆いかぶさり、あるのは無数の瓦礫の山だけだった。過去2回の仮設住宅でのマッサージボランティアで会えることを期待したが、叶わなかった。実は、私たちが行った近くの仮設住宅で暮らしていたそうだ。しかし、神奈川から毎年マッサージ師会が来ているとの情報は、届いていなかった。

それが先月やっと念願叶い、移転した新しいショップで再会を果たせたのである。30年前の私のことを覚えていてくれ、優しい笑顔で迎えてくれた。サーフボードを持たず、「あなたをマッサージするために来た。」のだと告げると不思議そうな顔をしていた。さっそく店内で治療させてもらった。

その後少し震災当時の話を聞かせてもらった。輪ゴムひとつない、爪を切りたくても爪切りがない。ちょっと手を伸ばせばあったはずのもの全てを失った不自由さ。そういう必要なものをひとつずつ揃えていく、まさにゼロから暮らしを再建していったそうだ。

千年に一度という津波に遭遇し、被災してしまったが、生活を再建し、また海に戻ってきた。彼らの力強い行動力を見せてもらい、こちらが勇気をもらった。

別れた後、海を一目見てから帰りたかった。遠く水平線まで見渡せる丘の上から見た東北の海は、夕陽に照らされ、どこまでも深い紺色だった。
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