「痛みをもらう」
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2018年バックナンバー
30年前、サウナでのマッサージが私の仕事のスタートだった。学校で習ったことと、先輩マッサージ師の特訓を数ヶ月間受け、デビューした。
最初は、とにかく一生懸命だった。指が痛いの、疲れただの言っていられない。サーフィンを諦めて、この道に決めたなら、やるしかない。その一生懸命は、いつしか「指名」という形で表れる。フロントからバインダーに挟まれたマッサージの注文伝票が届くと「この方タハラさん指名です。」と言われる。指名は、先輩方を押しのけて優先順位が上がるのだ。自分が評価されることが嬉しくて、腕も上がっていった。
しかし、いくら若いといっても体力にも限界がある。年末の忙しさに、遂にダウンした。高熱が出て、夜中にうなされた。サウナの玄関から外の駐車場までマッサージのお客さんが行列をなしている夢を見て、寝言で「もうできませ~ん。」と叫んだ。こういう経験が自己管理を徹底し、体力のペース配分を考えながら仕事をすることを覚えることに繋がった。昔は、力勝負だったマッサージも今では、頭で考えながら行う方式に変化している。
しかしながら、治療をしてもなかなか結果が出ないことがある。このやり方がだめなら、また、別のアプローチを。それでもだめなら、色々調べたり、考えたりしてやってみる。そういうことというのは、常に頭に引っ掛かっているから、今度は、それと全く同じ症状が自分の身に起きてくる。痛みをもらうのだ。そういう経験は、今までに何度もしてきた。その味わった症状のイメージを患者さんにフィードバックする。そういうことの積み重ねが自分の引き出しになり、次に同じ症状の患者さんが来たときに対応できるようになるのだ
最初は、とにかく一生懸命だった。指が痛いの、疲れただの言っていられない。サーフィンを諦めて、この道に決めたなら、やるしかない。その一生懸命は、いつしか「指名」という形で表れる。フロントからバインダーに挟まれたマッサージの注文伝票が届くと「この方タハラさん指名です。」と言われる。指名は、先輩方を押しのけて優先順位が上がるのだ。自分が評価されることが嬉しくて、腕も上がっていった。
しかし、いくら若いといっても体力にも限界がある。年末の忙しさに、遂にダウンした。高熱が出て、夜中にうなされた。サウナの玄関から外の駐車場までマッサージのお客さんが行列をなしている夢を見て、寝言で「もうできませ~ん。」と叫んだ。こういう経験が自己管理を徹底し、体力のペース配分を考えながら仕事をすることを覚えることに繋がった。昔は、力勝負だったマッサージも今では、頭で考えながら行う方式に変化している。
しかしながら、治療をしてもなかなか結果が出ないことがある。このやり方がだめなら、また、別のアプローチを。それでもだめなら、色々調べたり、考えたりしてやってみる。そういうことというのは、常に頭に引っ掛かっているから、今度は、それと全く同じ症状が自分の身に起きてくる。痛みをもらうのだ。そういう経験は、今までに何度もしてきた。その味わった症状のイメージを患者さんにフィードバックする。そういうことの積み重ねが自分の引き出しになり、次に同じ症状の患者さんが来たときに対応できるようになるのだ