[サーファー院長の骨休め]コラム

蒸し暑いこの季節、クーラーを効かせた室内で冷たいものをついガブ飲み。運動不足にもなりがちです。気が付くと脚がむくみ、重くだるいなんてことはありませんか？今回は「むくみ」についてお話ししましょう。
むくみが多く発生するのは何と言っても脚。心臓から押し出された動脈血は栄養分を体の隅々まで分配し、脚まで来ます。更に末端へと運ばれ毛細血管に流れ込み、栄養分を届け、同時に老廃物を受け取り再び静脈血となって帰路に着きます。しかしそのルートには乗らずにリンパ管に入り込むいわば血液が濾過された黄色みがかった体液、リンパ液があります。リンパ液の働きを簡単に言うと細胞と細胞の間にある余分な水分や老廃物など体内で不要になったものを回収して流す言わば体の下水です。血管が上水道ならリンパ管は下水管です。リンパ液も血液と同じように老廃物を運び去る仕事をしますが、老廃物の中には外部から侵入した細菌やウイルスや異物も含まれているため、これらが静脈に持ち込まれないように退治し体を守る機能を備えています。更にリンパ節が吸収し、最終的に腎臓で濾過され尿となって排出されます。そこからリンパ液は静脈血と合流し心臓へと戻って行くのですが、この時最高の力を発揮するのが、ふくらはぎの筋肉です。歩いたり、走ったりすることで筋肉がポンプのように働き、静脈血を心臓に向かって絞り上げます。それを長時間動かずに座ったままでいると静脈血やリンパ液が管内で滞ってしまいます。ということは筋肉運動をしないとリンパ節の働きが弱まり濾過機能が目詰まりを起こして下水が詰まってむくみなど様々な悪い影響が体に出て来るということになります。常に排出しやすい状況を作ってあげないといけません。
そこでリンパドレナージュが必要になってきます。ドレナージュとは排液または排出するという意味で「リンパ排液法」ということです。リンパ管は繊細でゆっくりとした流れですので皮膚表面を撫でるようにします。そうすることによりリンパ液を停留させることなく、心臓方向に戻しリンパ管の機能を蘇えらせます。結果余分な水分もさることながら、細菌や脂肪も排除し、むくんで太った足がすっきりし、免疫力も向上します。
夏のむくみ解消、疲労回復、リラクゼーション効果のあるリンパドレナージュを当院でどうぞお試し下さい。

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